2020年の各アイマスの動きと自分の思い出やら発見やらを振り返るだけの記事です。
個人の感想や解釈が大いに含まれるのでご注意ください。
福丸小糸の存在から目を背けられなくなった話
最初から重そうな副題ですね。
今年シャイニーカラーズに新しく加わったノクチルのメンバーである福丸小糸。
この存在がある意味で1番大きかったと思います。
もちろん、Twitterなどでも言っている通り、僕は園田智代子担当を名乗っている中でG.R.A.Dの実装でチョコアイドルとして生きることの覚悟と成長のストーリーを読めたことも大切な1つの理解だったと思ってます。
小糸については登場当初は「幼馴染グループのいじられ役系の子かな?それともツッコミポジションで智代子に近いところかな?」という印象でした。
ノクチルのメンバーのWING編を見ていく上で、小糸を最後にしたのは智代子Pの僕に1番引っかかりそうな予感がしていたからです。
なぜ小糸に惹かれたのか?
端的に言います。性格や歩んできてたであろう道が自分に似てたからです。
小糸はしきりに「私がいなくちゃダメなんですよ」というが、これは「私がいないといけない状態じゃないと私の居場所がなくなるから」という意味だと思ってます。
つまり、ノクチル(というか元々の幼馴染グループ)は小糸にとって唯一無二の場所なので失ってはいけないと彼女は思っています。
だから、W.I.N.G編の冒頭で他の子を追ってアイドルの門を叩いたが、アイドルになって何をなしたいのかというビジョンはもっていなかったのです。
そして、他のメンバーができることを自分もできないと置いていかれてしまう、どこかへ行ってしまう、というある種の恐怖と隣合わせでいます。
ゆえに彼女は頑張るのです。何かになりたいとかの夢や希望を持って頑張っているのではなく、頑張らないと終わるという絶望からの逃亡としてやっています。
さて、ここでもう1つ、彼女の家庭事情についてです。
彼女は中学時代に勉強ばかりしていてやりたいことがあってもできなかった、という描写があります。
さらに、アイドルになろうとしていることを話せていないので、おそらく親御さんの意向には従わないとならない、逆らえないと思っていたのだろうと思います。
この2つが僕の中学時代と被る部分があり、小糸と同じように「嫌な結果を迎えたくないから頑張らないといけない」で生きてきたし、成績の上下で遊びは制限されたし、欲しい物も言えないという家庭でしたし、唯一の拠り所として部活での人間関係みたいなところがありました。
この部分に共感したことが惹きつけられた1つの要因です。
ですが、1番の要因は彼女が見せた「根性」でした。
彼女は自己評価がとても低いです。そのため少しでも周りに追いつこう、期待に応えようとして頑張り続けます。
特にノクチルのメンバーについては「みんな凄いから私は頑張らないといけない」としきりに話しています。
彼女の視点ではノクチルのメンバー、前に書いた手放したくない居場所の中で自分が1番手放されてしまうかもしれない存在だと認識しています。
だから必死で食らいつきますし、時には虚勢を張ります。なぜ虚勢を張るのかというと、根拠のない自信でも纏わないと立ってられないからです。
虚勢は不安を振り払って言葉にすることでガラスの自信を作り出すための行為なんです。
この姿が昔の自分の姿と被ってしまってしょうがない。かつて自分が歩いた道を偶像世界のキャラクターが歩んでいる、その歩みの先に何があるのかが気になって仕方がない。
だから僕は「福丸小糸から目を背けられない」のです。
さらに言えば僕は「自分と同じ道を辿らないでくれ」という思いを持って小糸を見ています。
似ている存在が描く別世界のストーリー、それはもしかしたら精神的な部分で自分にもあり得た選択なのではないかという微かな希望とその選択へ行けなかったことへの僅かな後悔の念を僕は福丸小糸に乗せているというお話でした。
佐竹美奈子の成長
さて、いきなりちょっと重い話をしてしまったのでミリオンライブの話をしましょうか。
今年はリアルイベント系が軒並みなくなってしまいました。
ミリオンクルーズも7thライブも現地チケットを握っていただけに非常に悔しい思いもしました。
その反面で代替となった7th記念生配信で送ったお便りが読まれるというサプライズもありました。
リアルイベントというのはアイマスにおいてはゲームと並んで体験の中核を担うモノだと僕は思っています。
ゲームがプロデューサーという存在をロールプレイして世界観に没入し物語を体験する方向であるなら、リアルイベントはゲームで体験したモノのリアルでの追体験という側面と、同じアイドルマスターのP同士のコミュニケーションの体験を味わえるモノだと僕は思っています。
では、今年、リアルイベントはなくなりましたがゲームの方はどうだったのか?という話をしましょう。
今年の美奈子関連の動きは大きくこの4つ
SuperDuper
SuperDuperについては当時の記事で書きましたが、「優しいアイドルが競争せざるをえない環境において何を思い、願い、選ぶか」という話を通して1つ成長を見せてくれました。
ミリシタ担当イベント「Super Duper」を全力疾走した話 - ブログ名募集中。
スマイルいちばん
土曜日だったこともあり、ガシャ配信をした結果……
ガシャ配信ニコ生ご視聴ありがとうございました pic.twitter.com/VLND0DCSky
— まぐろう🌻🍚🍫📸 (@frozentuna) 2020年4月11日
と、いうことで天井でした。
天井だったというのは些細なことで、言いたいことはこれです。
ひまわりの花言葉は「憧れ」「あなただけを見つめる」なのでスマイルいちばんのジャケがひまわりなのはそういうことなんだよな
— まぐろう🌻🍚🍫📸 (@frozentuna) 2020年4月11日
あと僕の担当たちはひまわりが似合います。
担当アイドルたち、🌻似合いすぎ大問題です pic.twitter.com/qmmfaIrJcE
— まぐろう🌻🍚🍫📸 (@frozentuna) 2020年4月11日
BORN ON DREAM!
新形式イベントということも色々ありましたが、まぁ1番のインパクトはこれでしょう。
トレイでっか!!!!!
美奈子Pとしてはそうくるよな、という感じでしたが想定以上にデカかった。
イベント結果としてはまぁいつもどおり375pt調整でした。
フェス限定SSRとLittle Match Girlカバー
フェス限美奈子なのは始まる1週間前に予想済みだったんですよ。
ミリオンの次のフェス、美奈子瑞希でlove繋がりとかどうですか?
— まぐろう🌻🍚🍫📸 (@frozentuna) 2020年12月18日
確かにLOVE繋がりだった。
でも、こんな濃くて解釈するとどんどん重くなっていく代物だとは予想してないでしょ!
瑞希と美奈子で疑似恋愛するなんてそんなのが飛んでくるとは思ってないし、2人の恋愛(=LOVE)に対する見方の違いが表現されてました。
瑞希のソロ曲は「...In The Name Of。 ...LOVE?」、一方で美奈子は「SUPER SIZE LOVE」
この2つの曲の歌詞を読むと見えてくるのですが、瑞希にとってLOVEは「わからないから探すモノ」であり、美奈子にとってLOVEは「与えるモノ」なんです。
なので、美奈子サイドのコミュでは「与えるものだと思っていたが、与えることが間違っているのでは?」という不安を抱えたコミュでした。
まぁ、この問には即答するんですが……
SSRコミュなので文量は多くありませんが、彼女の「LOVE」の解像度が別視点からの切込みにより上がっただろうと捉えられるコミュでした。
それはそれとして、Little Match Girlはめっっっっっちゃ好きな曲だったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。
飛躍と確かな手応えを掴んだ高森藍子
さて、最後です。シンデレラの話です。
”あの”小糸の話を最後にもってこなかった時点でお察しください。これが1番長いです。
今年の活躍
今年の藍子は例年にない供給量で正直溺れそうでした。
- インディゴ・ベル新曲「ほほえみDiary」
- Snow * Love イベント
- 青空リレーションデレステ実装
- モバマスドリフ上位
- モバマス温泉SSR逆輸入
- フェス限SSR実装
- 総選挙Pa1位とスパークルスター
ほほえみDiary
走った、という話は過去に書いてるんですが、コミュについて全然書いてなかったのでここで書きます。
【デレステ】ほほえみDiaryを走りました - ブログ名募集中。
コミュ全編の流れとしては極めて普通の日常が描かれています。
ユニットで意見の相違があって衝突するようなことも、なにか大きな困難を抱えてそれを乗り越えていくようなこともありません。
人によっては「平坦なシナリオ」と思うかもしれません。
しかし、インディゴ・ベルというユニットの魅力は「日常の積み重ね」が持つ意味を大切にできることだと伝えるコミュでした。
冒頭から2人は「せっかくのユニット曲なので何か特別なことをしたい」と思いますが、具体的な案が出てこず悩んでいると、芳乃からこう言われます。
そして「今の幸せな気持ちを大切にしたい」という思いから藍鈴ダイアリーという日記を付けることになります。
最後まで「特別なこと」をしてないのかなと思っていたようですが
藍子が歌鈴をピクニックに誘ってこのセリフです
「取るに足る」を極めました。これが高森藍子の感じ方なんです。
僕にはこの感じ方がなかなかできないので、このセリフを読んだときにハッと自分の日常を思い返したりして気付かされたのです。
そして、この感じ方ができることこそが彼女の魅力の1つ、言うなら「生き様」が魅力なんだなって思いました。
さらにこのセリフ。
こちらは僕もとても共感できた話で、自分にとって積み重ねてきた日常は絶対に誰とも重ならないユニークなモノであり、それを大切にしたいという気持ちは僕は非常に強いです。
藍子みたいに優しい話というよりは、自分のやってきたことを自分で否定したくないという意思に寄ってはいますが……
コミュ全体を通してやや藍子が主体になることが多かったですが、藍子の考え方・感じ方について深堀りされて魅力的にできていてとてもいいコミュだったと思っています。
青空リレーションデレステ実装
まずはMVを見てもらいたいです。
金管楽器の音色がとても気持ちの良い名曲なんですが、見てほしいのは会場のペンライトの動きです。
「ご機嫌気分なプチブーケ買ってゆこう」のところ、リズムに合わせてクラップしているんですよね。
楽曲にもクラップ音が入っており、ライブでもクラップしてる人が居るのを再現してくれています。
さらに、最後のアウトロで客席が見えるところに注目してください。
藍子のキャラクターカラーは黄緑、他にも緑のペンライトを振る人がライブでは多いのですが、このシーンでは「青」が混ざっています。
これはなぜかと言うと、ライブと関係があります。
青空リレーションの初披露は5thライブツアーの石川公演でした。
初日の披露のあとのMCパートで演じる金子有希さんが「Dメロの"はなうたを歌う小鳥たち~"のところから青空をイメージして青いペンライトになったらいいな」という旨の発言があり、そこから藍子Pたちは「Dメロで青!」と無意識に意思統一がされていき、石川公演2日目、福岡公演、SSA公演と回数を重ねるに連れて藍子P以外にも浸透し、SSAではきれいな青の風景になったことが僕の中で5thツアーの思い出の1つになっています。
デレステにはDメロが収録されていませんが、このペンライト表現はその5thツアーのリスペクトだったので「よくやってくれた!ありがとう!」という気持ちでいっぱいになりました。
フェス限SSR「やすらぎの温度」
このカードなんですが、とにかく藍子がPに対して積極的かつ意味深な言動が多くて非常に精神に良くない(褒め言葉)
あと藍子はやりたいと思ったことを貫いてやりきっちゃう子なのでアンテナショップはいずれできます(断言)
総選挙Pa1位とスパークルスター
最後になりますがやはり今年はこれが1番大きかったです。
昨年、これまでPaでシンデレラガールに1番近かった未央が栄光を手にしたので今年のPa戦線は「次にPaでシンデレラガールに近いのは誰なのか?」というのを決める意味合いがありました。
城ヶ崎美嘉、佐藤心、そして新鋭の夢見りあむなどまさに群雄割拠といえる状況だったと思います。
そしてもう1つ重要な話として「Pa1位を取っても総合順位が高くないとシンデレラガールを目指す道は遠いまま」というのがありました。
ココ数年、第7回という語呂合わせで勝ちきった安部菜々を除くと、第6回の高垣楓、第7回の本田未央、そして第8回の北条加蓮と取った回以前から有力候補としてなっているという特徴があります。
言い換えると、終わって結果発表が出た時点で来年の有力候補はこの子だなという雰囲気がある程度できてきています。
なので、ここでシンデレラガールに近い順位を取っておかないと来年の舞台にすら上がれない、そう思っていました。
とはいえ、僕は絵を書いたり動画を作ったりという特殊な技術を持ち合わせていなかったので選挙期間中にできることは割と限られていました。
藍子PもたくさんいますからDiscordとかで企画ごとを立ち上げても、それを上手く回すためにはかなりの準備が必要ですし、傍から見てお手伝いするのが精一杯でした。
直接的なお手伝いはできなくとも「情報の拡散」という面と単純に個人の投票券をたくさん集めるという面では可能な限り協力できたかなと思っています。
そして結果として得られたのはPa属性1位と総合6位、Paでは唯一の総合1桁順位でした。
嬉しさ7割、悔しさ3割というのが僕の感想です。
嬉しいのはついにPa1位を掴めたこと。これは大きなステップアップであり、スパークルスターという供給が約束されたことであり、来年への土台作りにおいて「Paは去年1位藍子だったし、藍子が近いのかな」という風潮を作り上げられたかもしれません。
それと同時に藍子を選んでくれる人が着実に増えているということの証明です。
悔しさ3割は総合6位という位置です。5位になればNever endsも歌えたし、なんならオンライン脱出ゲームのメンバーにも選ばれていたし、もっともっと活躍の場は広がっていたはずです。
過去に属性4位のときに同じことを思いましたが、選挙という勝負事の側面を持っている以上、1つでも順位が届かなければなにもないのです。
だからこそ、来年もできる限りのことはしたいと決意した結果でもありました。
高森藍子が目指すシンデレラガール像
さて、ここで1つ総選挙に絡めて藍子について僕の解釈を書かせてください。
「高森藍子がシンデレラガールになった姿を想像できるか?」という問いかけをされたときに皆さんはどう思うでしょうか?
もしかしたら「想像できない」という方も多いかもしれません。
確かに彼女は独特な雰囲気こそ持っていますがカリスマ性と呼べるモノとは違うモノですし、強く勝ち取りたいという思いを表に出してくる方でもありません。
しかし、僕は藍子がシンデレラガールになる姿を想像できています。それはなぜか?
まず、「総選挙」という言葉からシンデレラガールという栄冠を「勝ち取るモノ」と考えてる人も多いのではないでしょうか?
「勝ち取るモノ」という視点で見ると、たしかに藍子は競い合うことが苦手だったりと縁のないモノにも見えます。
では、「勝ち取るモノ」ではない視点で見たらどうでしょうか?
「勝ち取るモノ」、すなわち「アイドル190人の中の頂点」という見方をするのではなく、「アイドル190人の輪の中心」として「認められるモノ」という見方をしてみましょう。
藍子の理想のアイドル像は「みんなを笑顔にできること」です。
この「みんな」にはファンはもちろんプロデューサーや一緒に活動するアイドルたちも間違いなく含まれています。
藍子がこの理想を掲げ続ける限り、藍子はあらゆる人を笑顔にしつづけていきます。人に限らないかもしれません。
その笑顔が十分に広がり、伝わり、「きっと藍子ならみんなを笑顔にできる」と信頼され認められたときに結果としてシンデレラガールという位置に居るだろう、というのが僕の考える高森藍子のシンデレラガール像です。
最後に
今年の担当供給多すぎない?
来年もよろしくおねがいします!