とりあえず3行でまとめてくれって人用
- 良シナリオ&ボリューム十分、アイドルマスター初めての人にも勧められる作品
- ちゃんとゲームシステムへの理解を求められる歯ごたえのある難易度
- UI周りの不便さだけはどうにかならなかったのか
※ここから先にはアイドルマスタースターリットシーズンの1周目のネタバレを含みます
良シナリオ&ボリューム十分、アイドルマスター初めての人にも勧められる作品
シナリオは過去のコンシューマ作品と違い、奥空心白を中心としたメインストーリーを軸に、各アイドルとの個別のショートストーリーで構成されてます。
そのため、過去作のようにスタート直後に誰をプロデュースするかを選択して、その子のルートに入る、といったことはありません。
また、ゲーム内時間の1ヶ月区切りでシナリオが構成されてるため、「今日はここまでやろう」という目標が決めやすいです。
シナリオについては深くは触れませんが、限られた期間の中で輝くために努力する少女たちの成長譚として描かれる中で、今回初めて他のブランドからのアイドルたちが参加したことによって足されたエッセンスをしっかりと生かした作りになっています。
アイドルとしてある程度成熟した立ち位置から合同チームをまとめ上げるAS組、春日未来を中心に物語の核となる動きをするミリオンライブ組、圧倒的な個性を纏い揺るがない自分の心の大切さを周りに見せるシンデレラガールズ組、設定上1番アイドルとして未熟ながらもがむしゃらに成長する姿を見せていくシャイニーカラーズ組、そしてそれぞれのアイドルとしての姿を見て成長していく奥空心白、どのキャラクターも居る理由がちゃんと読み取れる内容でした。
ボリュームもフルボイスを全部聴いていたら1周に50時間以上はかかると思います(飛ばし飛ばしで40時間くらいでクリア)
ちゃんとゲームシステムへの理解を求められる歯ごたえのある難易度
今回のゲームシステムは類似するゲームが過去作のワンフォーオール以外ないと思います。
そのため、他のゲームでのなんとなくの知識や勘所を全くと言っていいほど再利用できないため、しっかりとゲームシステムについて自分の力で理解する必要があります。
基本は音に合わせて一定のリズムでボタンを押します。が、このときに押すボタンによってスコアは変わるし、入るスコア倍率も刻一刻と変化するため、脳内である程度どのボタンを押すかの予定を立てる必要があります。
また、楽曲中にはスコアにどのアピール値が掛かるかも変わるため、楽曲内でのVoDaViの移りかわりを覚える必要があります。
さらにはフェスシステムでの思い出の撃ち方、カウンターのタイミング、ゲージ管理、ユニゾンチャージでの採用スキル、メドレーでの立ち回りなどリズムゲームではなくリソース管理ゲームに近いです。
情報量も多いため最初は慣れるまでが大変かもしれませんが、何度もやり直せるので手に馴染むまで練習できます。
アイドルの育成についてもシナリオの進行上、強制的に色々なアイドルを育てる必要が出るため、ある程度考えて育成する必要があります。
UI周りの不便さだけはどうにかならなかったのか
これだけは本当に不便です。欲しい情報にアクセスする導線がなさすぎます。
ステータスの頭打ちの確認から直接個別ステータスに飛べなかったり、スキルパネル画面からステータス確認できなかったりと「どうしてここでこの情報が見れないんだ」と思うことは多々あります。
大事な週末ライブのVoDaViの流行傾向とかも結構わかりにくい導線にあります。
まとめ
プラチナスターズ、ステラステージという直近のコンシューマに比べて別作品と思えるくらいに方向転換されています。
シナリオの骨太さ、アイドルたちの生き方の表現、ライブパートの演出、ゲームの難易度調整も個人的には大満足ですし、DLCを買わなくても十分楽しめます。
一方で、UIの不便さから情報に気づかない、という場面は何度かあったのでそのあたりはマイナスポイントです。
現行のアイマスはスマホゲーが多く、物語が短く繋がっていないことが多いため話に没入する感覚が物足りなく感じていた人には特にオススメできます。
ゆえに、「どうしてこれだけ丁寧で良いシナリオなのに俺の担当は出てないんだ……」って思っちゃったりもしちゃうくらいでした。
それくらいシナリオについては推せるので買いだと思います。