楽屋花を贈ろう!
先日行われたデレステ10thアニバーサリーライブ千秋楽に高森藍子様・金子有希様宛てで初めて楽屋花を贈った。
今回贈ろうと思った理由はいたってシンプルで「10年間のありがとうの思いを自分の手で伝えたい」と思ったから。
これまでも有志のフラスタ企画に参加はしていたけど、今回はどうしても自分の手で贈りたかった。
アニバーサリーライブというのもあるし、事前のデレステの縮小も踏まえて次の機会が遠くなるのではないか、今やらなくちゃいけないんじゃないかという思いが湧き立ったからというのが大きい。
今回の記事は「楽屋花を贈ることってそんなに難しくないよ」というのを体験談を踏まえて伝えられればなと思う。
全体の流れ
楽屋花を贈るまでの全体の流れはこんな感じ
- 贈りたい公演の日程・会場・レギュレーションが公開される
- 会場へ納入ができる花屋さんを探す
- 花屋さんに連絡し、枠を確保してもらう
- デザインのイメージを制作する
- 花屋さんにイメージを共有して作れるかの確認を取る
- 4と5を繰り返してデザインを固めて確定する
- パネルなどの小物を用意する(必要なら)
- パネルの納品をする(必要なら)
- 支払いなどの各種手続きを済ませる
- 当日納品される
今回の僕の楽屋花では動き始めが7月3日、9の完了が8月9日だったのでだいたい1ヶ月くらい。
その間に連絡のやり取りなどもあったので実際に制作のために手足を動かしたのは2週間くらいだと思う。
花屋さんを決める
今回の会場はKアリーナ横浜で、過去にKアリで楽屋花を贈ったことがある友人が身近に居たのでその紹介で今回はフローリストNaOさんにお願いした。
まずはメールで依頼できるかの相談をした。メールに書いた項目は以下の通り。
- 公演の日付
- 公演の会場
- 公演のサイトのURL
- 公演公式サイトの楽屋花に関するレギュレーションの引用と出典元のURL
この内容で受けられるとのことだったので枠の確保をしてくれた。以降はこの相談メールに返信をしてやりとりをした。
デザインを決める
思いをいかにして形にするかという最も重要な作業。
僕が今回贈った花はどういう流れで出来ていったかというのを書く。
ちなみにだが、僕は絵も描けないし、デザイン系の知識もない。
なので、それらのことができる凄い人たちではなくても楽屋花は贈れるし、思いは伝えられる。臆することはない。
要素としては大きく分けて4つあると思っている。
- 全体像
- 花選び
- 花の配置
- メッセージカードなどの小物
順番にどのように決めていったかを書いていく。
楽屋花の全体像
どういう形の入れ物にどんな感じで花があってどこにパネルなどが付いているか、みたいなぼんやりとしたイメージをできる限り言語化していく作業。
初めてやるとイメージが湧きにくいと思うので、他の人の贈った楽屋花とかをたくさん見てみると良いと思う。
しかし、今回の僕はまっさきに思いついたアイデアがあったので特に研究はしなかった。


これだ。今回のライブの衣装の元となったカードで持っているこれだ。これしかない。天啓みたいなものだった。
ということでまずはベースとして「バスケットに入っている」が確定した。
が、バスケットも様々な形状がある。例えば手提げが付いていなくたってバスケットだ。
より解像度を上げる必要がある。今回のは「ピクニックなどで使われる手提げの付いた形状のバスケット」とした。
このときにググりながら求めている形状に近い商品がどのような商品名になっているかを調べることで一般的な呼び名に変換できた。つまり今回は「ピクニックバスケット」だった。
今思うと思ったよりカードのは丸みがあるバスケットだったのでバスケット選びにはもう少し良くする余地があったかもしれない。「円形の」を入れるべきだった。
この入れ物にバーっと花が入っていて、カードが添えられてるというのが最初の全体像としてできあがった。
花の配置
今回は花の配置に意味を持たせることはしなかったので、お花屋さんにお任せすることにした。
ただし、メッセージカードや小物を置くスペースは必要なのでそれを確保しておいてほしいという話は事前にしていた。
花選び
超重要項目。ここにありったけの思いを詰め込むのだが、今回は「高森藍子モチーフ」の一点勝負で選んだ。
まずはデレステ実装済みのカードを全部所持しているので花に関するエピソードを探していく。カードになくてもメモリーブロッサムなどのイベントコミュも探す。
真っ先に決まったのはヒマワリ。これは彼女のイメージから絶対に外せない主役になる花だった。


デレステ最初のSSRの衣装であり、彼女を代表する衣装の1つ、セリフにもある「大きなヒマワリ」は外せない。
次に決まったのはマーガレットとアルストロメリア。どちらも夢色開花前線のカードから



マーガレットは作中で自分向けに贈られた花だけど、僕も彼女を信頼しているのでこれを同じように贈ることに意味があると考えて採用。
アルストロメリアは色によって花言葉が変わるのだけど、候補としてはピンク(気配り)とオレンジ(友情)だった。
どちらも藍子に関連があるワードではあるけど、オレンジにすると黄色のヒマワリと色合いが近いということと、木製バスケットを入れ物としているので全体的に優しい色合いをベースにしてヒマワリを目立たせた方が良いかなと考えてピンクを選択した。
ここであることを理解した。藍子に花を持っていたり背景に咲いていたりするカードがすごく多いのだ。あと髪飾りとか。そして写っている花が僕の知識ではわからないのだ。
たぶんいろいろな技術を駆使すればなんの花なのかはわかる。が、いたずらに数を増やしても仕方がない。重要なのは足し算より引き算。
ということでこの3種類で僕の中ではほぼほぼ固まったのだけど、1つだけ迷ったモチーフがあった。

このカードだ。あいの誓い。いわゆるブライダルSSR。
このカードをモチーフに入れると一気に意味が重くなる。そのことを直感的に感じたので手を止めて少し考えて、今回は見送った。
ちなみに花の候補を増やす方法として、藍子をイメージさせる言葉を書き出していき、近い花言葉を持つ花をピックアップしていくという方法も試した。
白いトルコキキョウは「永遠の愛・思いやり」だけどあいの誓いを意図的に外したのでこれも不採用。
紫のトルコキキョウは「希望」、ただ、デザインイメージを作ったときに紫や青系の花が入ると一気に色合いの調和が崩れてしまったように感じたので不採用。
青のリンドウは「誠実」、これも色合いの兼ね合いで不採用。
白のカスミソウは「清らかな心」、調和は取れるけど色がマーガレットと被ってしまうので悩んだ末に不採用。
みたいなのをひたすらに色々な調べ方を駆使して壁打ちした。
デザインイメージを作る
さて、形状・花は決まったのでざっくりとイメージをお花屋さんへ伝えるための形にしていく。
先述の通り僕は絵が描けないし、美術3の成績のような人間だったので、ここは技術1に頼って作った。
この技術を使いこなすためにはいかに詳細なイメージの言語化ができるかが重要なため、最初のバスケット選びのときにような細かな内容で書き出していった。
この段階でパネル代わりになるメッセージカードも添えた形でイメージを作った。
出来てきたときの最初の感想が「なにか物足りない」だった。この「物足りなさ」は思いを乗せきれていないということ。自分らしさがなかった。
そこで藍子のカードを全部眺めて、キーアイテムを導き出した。

シロツメクサの指輪だ。そうだ、これを添えよう。
藍子らしくカメラの小物という手も考えたが、ディティールの凝ったカメラの小物は受け付けてもらえないリスクがあるし、かといってチープすぎるのも納得いかなかったので候補から外した。
イメージを作り直して納得したら1日寝かせる。作ってるときはテンション高くて良いな!って思っても翌日落ち着いてみたらそうでもないということがあるので2
1日寝かせても「コレで良い」となったら「こんな感じでできませんか?」という相談を花屋さんに送った。
これを送ったのが7/20だった。枠確保から2週間くらい後。この間はミリシタ周年イベントとかSideM10th横浜とかあって土日に手が動かせなかったことが多かった。
花屋さんと調整する
入稿は8/26までという連絡を受けていたが早いに越したことはない。
花屋さんがどこまで対応できるかもわからないし、そもそも花が手に入るかもわからない。
修正ができる期間は長い方が良いということでなる早で送ったところ、マーガレットが季節的に用意できなさそうということで変わりにガーベラを提案していただいた。
白のガーベラの花言葉は「律儀」「希望」「潔白」、おおよそイメージと外れていないのでガーベラでお願いした。
ずっと頭の片隅でガーベラについての言及があったような気がしてならないのだけど探した限りは出てこなくてモニョってる。
これでイメージの共有と作れることの確認は完了したので、添える小物の用意へ進む。
メッセージカードなどを用意する
メッセージカード
まず花屋さんに確認したのはサイズ感。
楽屋花の大きさがイメージできていなかったので、どれくらいのサイズのメッセージカードを用意すればいいかわからなかった。
今回はL判サイズで良さそうということだったのと、画像を納品すればいい感じのサイズで作って添えてくれるとのことだったのでお願いすることにした。
作成はP名刺を作るのと同じ要領だ。
今回は木製バスケットで優しい感じに仕上げているので、メッセージカードも背景は木目調にし、残念ながら使えなかったマーガレットをフレームとして配置。このあたりはフリー素材サイトを調べて用意した。
メッセージ内容はシンプルに「祝ご出演」「公演名」「高森藍子様・金子有希様」「まぐろうより」これだけ。
フォント選びは優しい雰囲気に合わせるために手書き系のフォントを探しつつ、あまり崩れた手書き系だと祝い花というフォーマルさがどこかへすっ飛んでってしまったのでいい塩梅のを探して採用。
フォントサイズは重要な順でよしなに。「祝ご出演」=「高森藍子様・金子有希様」 >「公演名」 >「まぐろうより」くらい。
これをInkscapeで作成し350dpi出力。見た目の確認のためにコンビニのマルチコピー機の写真プリント機能を使って1枚刷ってみて問題ないかをチェック。
そしてこれも1日寝かせて問題なかったら入稿。
シロツメクサの指輪
さて、今回のメイン。アクセサリー探しの旅。
ざっくりとした見立てとして、指輪といえどさすがにジュエリーショップではないし、手作り感あるアクセサリーとして探すのが良いだろうということでまずはハンドメイドショップを探した。
秋葉原・浅草橋・御徒町・上野エリアを自分の足で歩いて探したがレザークラフトや髪留め、イヤリングなどを扱うハンドメイドショップは多かったもののリングはなかなか見当たらなかった。
自分の足で探した中で1番惜しかったのは「ハンドメイドガーデンズ イオンモール幕張新都心店」
リングの取り扱いもあったのだけど、シロツメクサだとはっきりわかるデザインのモノはなかった。
並行してハンドメイドアイテムを扱う通販サイトも探していたので最終的にはそこで購入した。
ここで注意しないといけないことがある。楽屋花に添えた小物は基本的に返ってこない。
今回は特殊な結果になったが、基本的には現地で破棄されてしまうのでそのことを念頭に置いて用意しよう。
ちなみに、ハンドメイドアイテムという性質上、丹精込めて作ってくれた人が居るのに破棄されてしまうのはちょっと申し訳ないなという気持ちが日に日に強くなっていったので花屋さんには一応回収できたらしてもらえないですか?という話をしておいた。
リングケース
今回1番探すのが大変だったアイテム。
ジュエリーショップで買うとそのお店の名前が入っていることが多いので無地かつ今回のデザインに合うかつ、ハンドメイドでちょっと特殊なサイズ感のリングが入るのを探さないといけなかった。
探したのは無印良品、セリア、ロフトなどといった近場にある雑貨店。リングの形状が特殊なので実物を見て買いたかった。
結論から言うとハンズにあった。しかし大型店舗にしか扱いがなく、近辺だと横浜店しか扱ってなかったのでNEIの現地のついでに調達してきた。
そしてこうなった。

にしてもこのシロツメクサの指輪すごくない?布で出来てるんだけど色合いから立体感からほんとすごい。
あとは花屋さんまでこれを届けに出向き、支払いもして僕のできる作業は完了。
納品

想定通り淡い系の色合いにヒマワリが映える感じになったのでとても満足する出来だったと思う。
コスト感
だいたい今回のライブの1日のチケット代+αくらい
その後
楽屋花もありがと〜!こちらは私の準備がめちゃくちゃ時間かかるので、帰りに少しだけしか見れなくて😂
— 金子有希 シーズン2 (@kanekosanndesu) 2025年9月8日
撮り損じあるかも!もしここに載ってない藍子のあったらぜひ私に見せて✨
指輪ついてるやつあった👀せっかく選んでくれたし、それは持って帰ってきたよー!🥳
皆、ありがとね〜! pic.twitter.com/Ceoz0dFvXW
指輪がすごく良いから返ってきて欲しいなぁ~返ってきたら次回のプレゼントボックスに入れようと思ってたらこんなことになった。びっくり。
思いは届いたようなので僕は満足しています。
まとめ
技術の要る作業(イメージ作成)などはツールなどいくらでも補助してくれるモノが現代にはあるので、それをフル活用することで「自分の込めたい思いを洗練させて形にすること」に注力できる時代だと思ってる。
思いを贈る方法のハードルはそこまで高くない。どうしても今回は思いを伝えたい!というときには挑戦してみると良いと僕は思ってる。
謝辞
今回主に相談に乗ってくれたるえりあ氏、ありがとう。