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【パワプロ2020】栄冠ナインはなぜ面白いのか?

栄冠ナインとは

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栄冠ナインとは、実況パワフルプロ野球シリーズに搭載されているオリジナル選手作成モードである。

2007年発売のパワプロ14にて初登場。 プレイヤーは高校野球部の監督となって、赴任した学校を甲子園優勝に導き、 また、選手がプロ球団へ入団できるよう育成することが目的。

ニコニコ大百科より

プレイヤーは高校野球の監督となり栄冠を掴むことを目指すシミュレーションに近いパワプロの1モードです。

栄冠ナインの特徴

野球ゲームの実力は不要

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栄冠ナインはシミュレーションなので、野球の試合の操作は監督として期待値の代わりになる数字を参考に指示を出すだけです。

そのため、野球ゲームとしての実力は必要ありません。

最悪、野球の知識がなくてもなんとかなります。(知ってるほうが有利ではあります)

とにかくやめられない

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監督となったプレイヤーは日々選手たちを鍛えて好成績を目指していきます。

監督として1年の間に新入生の入部や3年生の引退などでチームの色は変わりますが、明確なゴールはなく、1つの節目が終わると次の節目がやってきて止めどきがわからなくなるという中毒性があります。

栄冠ナインが生むドラマ

選手たちとともに歩む日々

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選手たちは3年経てば卒業していきます。その3年間をどういう選手として育てていくかを実力や性格、チーム事情を加味して歩んでいきます。

この選手たちの野球人生を監督して背負うことになるのです。中には素晴らしい才能を持っていて成長が楽しみな新入生、他の新入生より実力が劣っていて育成方針に困る新入生などもいます。

さらに、進行中に彼らは成長します。特殊な技能を手に入れて急に頭角を表したり、試合で大活躍して一気にプロ入り目前になったり、時には悔しい敗戦をしたり、テストで悪い点取ったり、彼女ができたりとドラマを積み重ねていきます。

こうした1つ1つのイベントがプレイヤーの心のなかに積み重なっていくとだんだん情が湧いてきます。

選手一人一人の育成方針に悩み、成長を見守り、その実力が大会で花開く瞬間が楽しみになっていきます。

そして、彼らの限られた3年間を背負うからこそ、彼らに良い結果をもたらしたいという気持ちが強くなっていきプレイに熱が入っていきます。

これが栄冠ナインの1番の魅力だと僕は思っています。

積み重なったプレイは思い出となる

前に書いたとおり、このゲームには終りがありません。しかし選手たちは3年間という終わりがあります。

学生部活動において避けては通れない代替わり。引退したあとはそれぞれの道に選手たちは進みますが、プレイヤーである僕らの記憶にはその戦いがしっかり残ります。

「あぁ、この選手が居た代は強かったな」「こいつは練習試合でボコボコに打たれたけど、最後はエースになったんだよな」といった具合に代替わりを繰り返した数だけ記憶も積み重なっていきます。

また、ゲーム内には「スクラップブック」という機能があります。

この機能は自チームの戦績やイベントが新聞切り抜き風に最大20年まで保存されていて振り返れる機能で、ふとしたときに見返すと過去のプレイを懐かしむことが出来ます。 (だんだん新聞が色あせていくのも良演出)

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キャラクタークリエイトがアツい

新入生のプロフィールとグラフィックを自由に変更できるのも特徴です。

もちろん、デフォルト設定でやってきた選手たちを一期一会の精神で育てていくのも楽しいのですが、キャラクタークリエイトをすることでゲーム外からの文脈を取り入れることが出来ます。

その魅力を最大限に使ったイベントとしては「にじさんじ甲子園」が代表格だと思います。

dic.nicovideo.jp

このイベントでは既にキャラクターとして確立しているライバーを選手に投影してプレイすることで普段のライバーたちの言動や性格といった解像度の高い情報をゲーム内の選手たちに注入しているのが魅力です。

選手たちの解像度がこのように外部からの情報注入によって高くなると、プレイヤーや観戦をしている人の感情移入も強くなるので、より展開に一喜一憂が激しくなります。

この画像は友人がアイドルマスターのキャラクターをクリエイトしてプレイしていたときのものです。

自分の推したちとともに栄冠を掴みたいという思いから、かなり気合を入れてプレイしていました。

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終わりに

僕はパワプロはこの栄冠ナインとマイライフ(プレーヤーがプロ野球選手として引退までプレイするモード)だけでも元を取れるだけのボリュームがあると思います。

また、栄冠ナインは野球ゲームの素養がなくても遊べるモードなのでにじさんじ甲子園などで興味を持っても「パワプロやったことないしなぁ」という人にも比較的おすすめできると思っています。

ときには勝利の女神に嫌われたり、運がなかったりと理不尽な結果になってしまうこともありますが、それさえも乗り越えて真紅の大優勝旗の栄冠を目指しましょう。

さぁ、監督になろう。